“執行”という言葉がこれほど似合うAVがあっただろうか。
『執行!アルキデンマの罰』は、親友の彼女になったセフレに“制裁”を下すという一風変わったテーマから始まるが、その中身は単なる復讐劇にとどまらない。

公共の場で本性を暴かれていく羞恥と快楽のドミノ倒しが、観る者の股間を直撃する。
セフレだったはずの彼女が、まさかの「親友の恋人」に──。

3人デートという最悪のシチュエーションの中で、「罰」と称して仕込まれたリモコンバイブが、女たちの理性と快楽を引き裂いていく。

本作は、“崩れる声”と“壊れていく顔”の交錯する瞬間をとらえた、羞恥プレイの真骨頂だ。
今回は、出演する永野鈴と春陽モカそれぞれに焦点を当て、「声」と「表情」というフェティッシュな視点からレビューする。
- 出演者:永野鈴、春陽モカ
- 監督:トラノスケ
- シリーズ:ビッグバンローター!!
- メーカー:サディスティックヴィレッジ
- レーベル:羞恥娘
- メーカー品番 : SVBGR-003
- FANZA品番:1svbgr00003
『執行!アルキデンマの罰』の見どころ
「声」が裏切りを証明する
まず注目すべきは、イキ声の生々しさだ。
永野鈴演じる“彼氏の前で猫をかぶる本命彼女”は、カフェのイスに浅く腰掛けながら、こっそり仕込まれたローターの責めに徐々に耐えきれなくなっていく。

「あっ……んん……ふぅ、ダメ……頭おかしくなっちゃう……」
そんな言葉が小声で漏れ出るたびに、“彼氏にバレるかも”という緊張が漂い、その背徳的な空気に支配された声が本当にエロい。

声量も、トーンも、完全に“バレるかバレないか”の絶妙なゾーンに置かれており、聞いているこちらまで心拍数が上がってくるのだ。
「表情」がすべてを物語る
この作品のもう一つの魅力は、やはり表情の豊かさである。
とくに春陽モカは、序盤の“強気で余裕そうな顔”と、終盤の“快楽に抗えず崩れ落ちる顔”とのギャップが凄まじい。

唇を噛み、必死に笑顔をキープしようとする瞬間もあれば、突然スイッチが押されて目が虚ろになり、脚をガニ股に開いて潮を吹く瞬間まで。

その一連の表情の変化が、“公開羞恥の恐怖”と“膣奥をつかれる絶頂”をどれだけ同時に味わっているかを如実に物語る。

言葉にならない恥ずかしさと悦びのミックス顔。この瞬間にフェチズムのすべてが詰まっていると言っても過言ではない。
トリプルデートという“舞台”の秀逸さ
シチュエーションも見逃せない。
一対一ではなく、自分+彼氏+セフレ=三人のデートという構図だからこそ、ギリギリの緊張感が持続する。
花火デート、公園のベンチ、飲み屋の隅。

どのシーンも絶妙に“バレそうでバレない”空間で繰り広げられ、ローターが発する「ヴィィィィィン……」という音すら、緊張感のBGMになっている。
春陽モカ ―「声」が崩れる女
表面は“気の強い系女子”、でも声が全部裏切る
初登場時、春陽モカは「勝ち気で、やや高飛車な雰囲気」を纏っている。
セフレが他の男と付き合い始めたという設定にぴったりな、“気持ちの整理がつかずに空回りする女”の空気感がリアル。

そんな彼女が、罰と称したローター責めを受けていくと、まるで別人のように声が甘く、切なく、時にぐずるように崩れていく。
「バカじゃないの……っ、あっ、んんっ……やめ……ッ」
この“プライドが剥がれていく過程”がたまらない。

キツめの性格の女の子が、絶頂の瞬間にだけ無防備な声を漏らす──その背徳とギャップにグッとくる人も多いはず。

声質はやや高め。鼻にかかるような、でもどこか幼さも残る声が、羞恥と快楽の交錯を際立たせている。
表情よりも「声で堕ちていく」タイプのフェチ向け
彼女は表情よりも、むしろ**声の表情(=変化)**で楽しむ女優だ。
声が震える、息が詰まる、言葉が途中で途切れる──それらすべてが、快楽に支配されていく様を物語っている。

音フェチ・声フェチには特に刺さる逸材。
永野鈴 ―「表情」がすべてを物語る女
清楚なルックスが崩れる過程が美しい
一方、永野鈴は“純朴で人当たりの良い”清楚系女子を演じる。
しかし彼氏の目を盗みながら受けるローター責めに、最初はこらえていたものの、瞳が潤み、唇をかみ、目をそらし──やがて完全に堕ちる。

その崩れ方が、なんというか丁寧。
無理やりイカされる、というより、“じわじわ追い詰められて、笑顔の奥で快楽に引き込まれていく”。
「バレちゃダメ」→「もう止めてほしい」→「もうイキたい」→「止めないで」
という心理の階段を、表情だけで演じきる。

表情フェチなら確実に刺さる。
「笑顔の裏にある崩壊」がフェチの本質
彼女は、AV女優としての“表情芝居”がうまい。
とくに**「作り笑顔」が、徐々に“快楽に染まった微笑”へと変わっていく様子**が絶品。

理性を保とうとするほど、興奮を煽られる。それはつまり、“バレたら終わる”という設定が活きているから。

**無理やり犯されるシチュではなく、理性で抑えきれない快楽を「自分の中に見つけてしまった女」**の表情が撮れている。
声の春陽モカ、表情の永野鈴
- 「声フェチ」「音声で抜く」タイプの人
- 「表情フェチ」「イキ顔収集家」
- 羞恥プレイや、人前で快楽に堕ちていくシチュが好きな人
- “痴女”より“崩れる女”を観たい人
この作品は、
- 「崩れていく声」に欲情するタイプには春陽モカ
- 「壊れていく顔」にゾクゾクするタイプには永野鈴
というように、まったく違う“抜きポイント”を持った2人の対比が魅力。
単なる「羞恥プレイAV」ではなく、“どこで女が堕ちるのか”を楽しむ構造が作品の核だ。
人前で責められる、という背徳性を超えて、“女の中で何かが変わってしまう瞬間”が、この作品にはある。
いずれにしても、「自分の意思でイってしまう」羞恥プレイが好きな方には強烈におすすめ。